体が先なのか、心が先なのか。

 昨日は睡眠が充実すると心も前向きになる、と書いたのですが、所謂『姿勢』が心に与える影響は大きいよなと感じることがあります。

 数年前からアレクサンダーテクニークとフェルデンクライスメソッドという2つのボディーワークのレッスンを受けています。どちらも本当に興味深く、自分の生活には無くてはならないものです。

 アレクサンダーテクニークで大切にされていることで『首が自由に、頭は上へ、前へ』という方向性(アレクサンダー的にいうと“ディレクション”)を与える、というのがあります。頭と首のあり方が大切で、そのあり方が全身に影響すると考えられています。アレクサンダーテクニークのレッスンを受けてからは、自分の体を観察する習慣ができ、それと同時に、音楽家やスポーツ選手、それから身近な人の体の様子も気になるようになりました。自分は専門家でも治療家でもないので断言はできませんが、最近、メンタルに問題を抱えていて入院に至った人を間近に見て『頭と首』のありかたがアレクサンダーのいう『首が自由に、頭は上へ、前へ』ではなく『押し下げられている』ように見えました。元々の心の問題が原因で体が『押し下げ』の傾向になったのか、間違った体の使い方がメンタルヘルスの悪化を招いたのか…。どちらが先なのかは分かりませんが、心の病気は厄介なようですし、予防の意味でも各種ボディーワークは有効なのではと思います。

 

鬱病のリアルを知ることが出来た本。内田樹さん、まついなつきさんもウツだったのか…。

 

 うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

 

 

アレクサンダー・テクニークの本は沢山ありますが、個人的おすすめは芳野香さんのこちらの本。翻訳でないので読みやすいですし、丁寧に書かれていて安心して読めます。

 

アレクサンダー・テクニックの使い方―「リアリティ」を読み解く

 

アレクサンダー・テクニックの使い方―「リアリティ」を読み解く