音楽は演奏者を離れて。

 音楽に心が動くときのあの混じり気のない感覚はなんなんだろうかと考えています。悪い演奏ではないし技術的にも充実した演奏なのに心惹かれないことがあります。これは自分の聴き手としてのコンディションの問題かなとも思うのですが、どうもそれだけじゃない。

本当に優れた演奏は、演奏者の存在が無くなって、音楽がそこに“ある”という現象です。だから、演奏家が技術を磨くのは自分を消し去るためなのかなとも思います。音楽は、楽譜にもなくて、楽器にもなくて、演奏家自身でもなくて、誰も保持できないものとして瞬間的に、精神的に皆で共有するものだと思います。

 

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美容室問題。

 けっこう長く通っていた美容室があったのですが、何となく雑にカットされることがあって、少しずつ不満がつのり行くのを止めました。美容師さんの人柄は好きでした。先月始めて行った美容室は仕上がりは悪くはなかったのですが、けっこうプライベートなことも聞いてくる美容師さんで、それってないよなとなりました。友達じゃねぇんだよと言いたかった。

 あと、美容室を検索すると必ず『Hotpepper Beauty』が出てくるけど、どれぐらいのお金払ってるのか気になったり。

 

中央線沿線でおすすめの美容室があったら知りたいです。

 

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明日は晴れるらしい。

 今日は午後からずっと頭痛がしてなんでと思ったら気圧がとても下がっていた模様。台風もきてますしね。ずっと雨でランニングも出来ないし、洗濯物も外に干せない。わりとストレスが溜まります。天気予報をみたら明日の午後からは晴れマークがずらっとならんでいてうれしい。

 

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電車の中がグレイッシュ。

 最近電車に乗るとよく思うのですが、

『なんか暗くない?』

黒、ネイビー、灰色、カーキ…

みんななんでこんなに暗い色ばかり着るんだ!と自分も紺色のジャケットを着ながら思ったりするわけです。夏はわりと明るい色の服を見かけるのですが、寒くなると本当にダークトーンばかり。

 で、最近はまって観ている『トランスペアレント』というAmazonオリジナルのドラマがあるのですが、このキャストの服装が面白いです。役柄によって巧みにコーディネートが変えてあって、キャラクターが立ち上がってきます。それから今年の始めに見た『ララランド』と『美女と野獣』ではヒロインが黄色のドレスを着て印象的でした。日本の映画だとヒロインはどんな服を着ていたっけ?と考えてみると、あまりこれって浮かばない。『カルメン故郷に帰る』の高峰秀子は赤いワンピース着ていますし、小津映画のカラー作品の洋装はわりときれいな色を着ている印象です。最近の映画はどうでしょうか。映画の中の衣装と、現実の流行はリンクするものなのでしょうか。そんな考察がされている本があったら読みたいです。

 

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世界の変わり目に立っている。

  今、自分は世界の変わり目に立っているのだなと思います。変化が常体で、変化しない物は無い。変化を固持するから厄介なことにになる。現状維持はあり得ない。変化の加速度は変化するかもしれないけど、それに抗うか、乗ってしまうかはその人次第。離れて傍観する、たまにはリトリートする、変化のスピードが遅い場所に行く…。色々な選択肢があるとは思うのですが、世界は変わっていく。

 

 

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鍋を食べる。

 ここのところ東京は10月とは思えない寒さで、今日は思わずダウンを着て出かけました。少し前まで長袖のシャツで汗ばんでいたのにびっくりです。

今日は帰りにスーパーマーケットに寄ったら、鱈やら牡蠣が半額になっていたので今シーズン始めての鍋にしました。野菜は冷蔵庫の物を使ったので寄せ鍋風になりましたが満足。本格的な鍋の季節に備えて七味とか柚子胡椒を用意しておこうと思います。

 

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日本酒の美味しい季節でしょうか。

三木稔『巨火』を聴く。

 日本音楽集団の定期演奏会を聴いて来ました。

プログラムは前半が2曲。

佐藤敏直『ディヴェルティメント』

これは、メロディックで聴きやすい作品でした。指揮者が名誉職でしょうか。もっと演奏家の力を引き出すような指揮をして欲しかったです。若い演奏家さんもいたのにもったいないというか。ディヴェルティメントですしね。

伊福部昭『交響譚詩』

この曲は原曲はオーケストラで、それを邦楽器に編曲したもの。民族楽派、土着的な感じでした。時代がかっているといういえばそうなのですが、それもまた興味深いし楽しんで聴けます。

 

休憩をはさんでメインの三木稔『巨火』。“ほて”と読みます。

とんでもない曲でした。三木稔さんの作品は叙情的なメロディーのものも多いのですが、この曲は違います。熱量が凄まじいです。きれいは汚い、汚いはきれい…というような大きなつぼの中にぶち込まれたような体験でした。ときたま表層の世界に出てくるのですが、ほぼ無意識下にある音をそのまま書いたのではと思うようなテンションで白昼夢を見ているようでした。でも、書かれた音に無理が無くて日本の楽器のエネルギーが十分に感じられました。

 

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