札幌の街に思うこと。

  つい先ほど北海道に着きました。

 自分は札幌の街の空気が好きです。札幌で学生時代を過ごしたり、働いた経験がないので、帰省の度に半分観光客のような気分で街を歩きます。なんというか、札幌の街の空気はさわやかで、澄んでいます。屈託がないとうか、少し素っ気ないというか。緑が多いとか、物理的に空気がきれいとか、太陽の角度、気候が違う…、いろいろ理由はありそうです。最近読み始めた内田樹さんの本のなかで「地霊」みたいな話があって、はたとこれが札幌にはない。あるいは、あってもその影響が少ないのではと思いました。あるいは中沢新一さんが『アースダイバー』に書いていた、土地に蓄積された記憶みたいなものがない。札幌はアイヌの人々や先住民族にとってはそれ程重要な土地ではなかったのではないかな。人々の記憶、土地の記憶から切り離された開拓地だから独特のあっけらかんとした雰囲気があるのかしらと思ったりしてます。