運動が嫌いだった子供の頃の自分に言いたいこと。

 気が付いたら運動が嫌いな子供になっていました。小学生の頃はぽっちゃり体型で、苦手意識から体育の時間は苦痛。肥大した自意識から、うまく出来ないから恥ずかしい。当然、体の使い方も良くなかったと思います。

 フツーの男の子のようにスポーツをやらせたかったであろう父に『野球をやったらどうだ?』と言われて『順番(打順)を待つのがいや』と返したのは語りぐさでした。気質的にマッチョな文化になじめそうにないので避けていたというのもあります。

 大人になってアレクサンダーテクニークやフェルデンクライスメソッドを学び始めてみると、体を動かすことへのイメージが変わりました。運動は得意ではないかもしれないけど、体を動かすことは面白いし、興味深い体験だと気が付きました。上手く出来ないことも受け入れて、出来るようになる過程を楽しんで、自分と冷静に向き合う。体を動かすことの心地よさも知りました。

 今となっては、子供の頃から体を動かすことに親しんでいたらと思います。でもサッカーや野球をやる子供の頃の自分は想像できません。唯一後悔しているのは、姉の友人のお母さんにバレエをやらないかと誘われたけどやらなかったこと。恥ずかしがらず、勇気をもって白いタイツを穿けばよかった!と思います。